新近江名所圖会 第307回 民俗学者宮本常一の足跡とともにー長浜市茶わん祭の館-

写真3 茶わん祭曳山

   第220回で少しだけご紹介した、昭和39(1964)年に廃線となった旧北陸線(柳ヶ瀬線)の中之郷駅跡(写真1)ですが、この中之郷駅がまだ現役で活躍していた昭和13(1938)年3月、この駅から東に峠を越え、谷あいの […]Continue reading «新近江名所圖会 第307回 民俗学者宮本常一の足跡とともにー長浜市茶わん祭の館-»

新近江名所圖会 第306回 「鈎の陣所」跡と伝わる遺構―栗東市永正寺の土塁―

「鈎」とはあまり見慣れない漢字ですが、「鉤」(かぎ)の異体字です。栗東市北部の平野部にはこの「鈎」の名がついた地域(上鈎・下鈎)があり、「まがり」と読みます。この漢字は屈曲部を持つ金属製品を指す意味を持っているため、この […]Continue reading «新近江名所圖会 第306回 「鈎の陣所」跡と伝わる遺構―栗東市永正寺の土塁―»

調査員のおすすめの逸品 №272 『能仁寺遺跡の香炉』

能仁寺遺跡 香炉出土状況

 能仁寺遺跡は米原市清滝に所在する中世の寺院跡。この遺跡を理解するには、隣接の徳源院(清瀧寺)を知っておかなくてはなりません。  清瀧寺は京極氏の菩提寺です。京極氏は近江源氏佐々木氏の庶流で、江南を支配した近江守護六角氏 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №272 『能仁寺遺跡の香炉』»

調査員のおすすめの逸品 №271 何に使ったの?-彦根市六反田遺跡出土三彩小壺

六反田遺跡出土
    三彩小壺蓋

 三彩と言えば、有名なものはやはり「唐三彩」でしょうか。黄色・緑色・白色・茶色・赤色から3色を組み合わせて釉薬として使い、水瓶や盤、人物、動物などの意匠がみられます。私のイメージでは、唐三彩と言えばラクダでしょうか。   […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №271 何に使ったの?-彦根市六反田遺跡出土三彩小壺»

新近江名所圖会 第305回 膳所城の痕跡を辿る―近津尾神社に残る水門―

膳所城の水門と伝えられる近津尾神社の表門

  膳所城に関わる数少ない発掘調査の内、当協会が平成24年に実施した近江大橋道路の西詰交差点の改良工事に伴う発掘調査の成果は、新近江名所圖会第165回でご紹介しています。  この調査では、膳所城「北の丸」の北辺の石垣の裏 […]Continue reading «新近江名所圖会 第305回 膳所城の痕跡を辿る―近津尾神社に残る水門―»

新近江名所圖会 第304回 源満仲所縁の伝説が残る地 大津市 御所の山 

写真2 御所の山頌徳碑 御所の山の歴史を物語る碑。裏面は仰木との関係が記される。昭和52年建立

 大津市、比叡山の麓。奥比叡ドライブウェイへ向かう途中、仰木の町に「御所の山」と呼ばれる場所があります。大津市無形民俗文化財である「仰木太鼓」の練習が行われる太鼓会館が建つこの地には、清和源氏発展の基礎を作った平安時代中 […]Continue reading «新近江名所圖会 第304回 源満仲所縁の伝説が残る地 大津市 御所の山 »

新近江名所圖会 第303回 地元の歴史にふれる場所~菩提寺まちづくりセンター

写真1:菩提寺まちづくりセンター

   私が滋賀県立安土城考古博物館で学芸員として勤務していた時、湖南市のまちづくり協議会の方々が、湖南市の竜王山古墳群出土資料の見学を希望してこられたことがありました。お話を伺ってみると、地元に新しく地域交流の場としてコ […]Continue reading «新近江名所圖会 第303回 地元の歴史にふれる場所~菩提寺まちづくりセンター»

調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした

写真1:下羽田遺跡出土削器

  東近江市の下羽田遺跡を発掘していたある日、良質な青色をしたチャート製の石器(写真1)が出土しました。その石器は細長く、左右両方が折れていました(折られていたのかもしれません) 。刃および背に丁寧な加工が施されており、 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした»

新近江名所圖会 第302回 桟瓦発祥の地-万徳院と西村半兵衛-

写真3:桟瓦

  西国十四番札所園城寺(三井寺)は天台寺門宗の総本山で、弘文天皇の皇子の大友与多王が父の霊を弔うため創建しました。天武天皇によって「園城」の勅額を賜り、「長等山園城寺」と称しました。のち、智証大師円珍和尚(814~89 […]Continue reading «新近江名所圖会 第302回 桟瓦発祥の地-万徳院と西村半兵衛-»

調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―

写真1:堅く焼け締まった入海式土器片

 縄文時代の土器は、「野焼き」という、たき火のような、キャンプファイヤーのような、そんな炎の中で焼かれた、というイメージをお持ちの方は多いと思います。歴史の授業でも、そのように習ったかも知れませんし、実際にそれ以外の「土 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―»