調査員のおすすめの逸品 №286 日本初のオイルタンカー琵琶湖に就航する-塩津港遺跡出土常滑焼大甕

出土した常滑焼の大甕 1石(150㎏)くらい入る大きな甕。漏れない容器として大ヒットした。(12世紀前葉)

 琵琶湖最北端の港「塩津港」はかつて京と北陸を結ぶ重要港として大変栄えたところでした。最近行われた発掘調査によりその実態が少しずつわかるようになってきました。その一つがオイルタンカーの就航です。  12世紀の初め頃、常滑 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №286 日本初のオイルタンカー琵琶湖に就航する-塩津港遺跡出土常滑焼大甕»

新近江名所圖会 第316回 駅近で重要文化財が楽しめる-野洲市円光寺- 

写真2 九重石塔

 JR野洲駅から徒歩10分、「久野部」交差点の西側にある立派な門構えの寺院が円光寺です。円光寺は、天台宗の開祖、最澄が開創したと伝える天台山門派の長福寺と真盛派の円光寺を統合して成立した寺院で、現在は天台真盛宗に属し、歓 […]Continue reading «新近江名所圖会 第316回 駅近で重要文化財が楽しめる-野洲市円光寺- »

新近江名所圖会 第315回 琵琶湖の制水門-大津市南郷洗堰と瀬田川洗堰 

画像2

 琵琶湖には、野洲川をはじめとして多数の河川が流入しています。しかし、琵琶湖から流出する河川は瀬田川しかありません(運河を含めると琵琶湖疏水も該当します 名所図会第62回~琵琶湖第一疏水大津閘門参照)。ですから、瀬田川か […]Continue reading «新近江名所圖会 第315回 琵琶湖の制水門-大津市南郷洗堰と瀬田川洗堰 »

調査員のおすすめの逸品 №285 割られた石材・割られなかった石材-彦根市荒神山の矢穴の残る石

写真1 矢穴のある石

 16世紀後半、石垣・瓦・礎石建物をもつことが特徴である織豊系城郭(しょくほうけいじょうかく)が誕生しました。それらは以降の城郭建築に多大な影響を与え、現在残されている城郭にもその特徴が受け継がれています。その要素のひと […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №285 割られた石材・割られなかった石材-彦根市荒神山の矢穴の残る石»

新近江名所圖会 第314回 今は行けないからこそ、史跡や遺跡の予習をしませんか?-滋賀県立安土城考古博物館ホームページ 

写真1

 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため外出を自粛されている方が大勢いらっしゃると思います。我が家も幼稚園児の長女と2才の次女が体力を持て余して、家の中が大変なことになっています。  私が勤務している滋賀県立安土 […]Continue reading «新近江名所圖会 第314回 今は行けないからこそ、史跡や遺跡の予習をしませんか?-滋賀県立安土城考古博物館ホームページ »

調査員のおすすめの逸品 №284 石器作りの道具、気に入った石との出会いと別れ―敲石

壊れてしまった敲石

 私は縄文時代草創期の遺跡と出会ってから、石器の勉強をしていましたが、どうしても理屈では理解できないことに多くぶち当たりました。これを打破するには、自分で石器を作るしかないと思い、ここ数年は石器作りに励んでいました。   […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №284 石器作りの道具、気に入った石との出会いと別れ―敲石»

調査員のおすすめの逸品 №283 道具置き場を分離せよーシャッター倉庫

シャッター倉庫

 遺跡の発掘調査を行うにあたって現地で最初に何をするのかといえば、下見などを別とすれば、まず現地での拠点を整えることでしょう。発掘調査場所の近くに、できればその敷地内に現地での居場所である調査事務所を設置し、駐車スペース […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №283 道具置き場を分離せよーシャッター倉庫»

調査員のおすすめの逸品 №282 微細遺物を探せ!-さまざまな「ざる」

ウォーターセパレーションの道具-手前が金属製の各種サイズの「ざる」

 発掘調査では、様々な素材・状態・大きさのものが出土します。それらを可能な限り回収して調査・記録するのが私たちの仕事であり、そのためにはいろいろな工夫が必要になります。今回はその中から、微細な遺物を取り扱う場合に使う道具 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №282 微細遺物を探せ!-さまざまな「ざる」»

新近江名所圖会 第313回 山に残る「寺」と「城」と「採石場」-歓喜寺遺跡-

写真1:歓喜寺薬師堂

 私どもが普段実施している発掘調査は開発事業に伴う場合が大半であるため、どちらかといえば平野部で行われることが多くあります。地中に埋もれた遺跡の姿を探るには、ほぼ発掘調査成果が不可欠であるといっても過言ではありません。一 […]Continue reading «新近江名所圖会 第313回 山に残る「寺」と「城」と「採石場」-歓喜寺遺跡-»

新近江名所圖会 第312回 繖山のパワースポット-近江八幡市 観音寺城・観音正寺

写真1:観音正寺境内

 観音寺城は近江守護佐々木六角氏が戦国時代に整備し、住まいとした城です。観音寺城跡は構造が独特で、評価のむずかしい城でした。山城なのに曲輪をひな壇のように整然と配列してそのあいだを登城道が直線に貫通しています。容易に山上 […]Continue reading «新近江名所圖会 第312回 繖山のパワースポット-近江八幡市 観音寺城・観音正寺»