調査員のおすすめの逸品 №306 火の用心ー江戸時代の防火と桟瓦ー

写真1 桟瓦

 江戸時代、「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど火事が多かったことをご存じの方も多いでしょう。明暦3年(1657年)の明暦の大火(江戸)をはじめとして、享保9年(1724年)の妙知焼(大坂)、天明8年(1788年)の天 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №306 火の用心ー江戸時代の防火と桟瓦ー»

調査員のおすすめの逸品 №305 そのカーブが人を惑わす?米原市入江内湖遺跡の縄文時代の釣針

画像1:入江内湖遺跡出土釣針6点

 発掘調査をしておりますと、調査員がドギマギしてしまうような逸品がしばしば出てまいります。そんな時の現場はたいてい大騒ぎ。おのずと皆のテンションも上がります。発掘調査はやっぱり楽しいもの。今回ご紹介いたしますのは、小さい […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №305 そのカーブが人を惑わす?米原市入江内湖遺跡の縄文時代の釣針»

新近江名所圖会 第345回 近江源氏佐々木氏の初期の居館跡 ―小脇館跡推定地―

写真1 小脇館跡推定地

 滋賀県には1300箇所におよぶ城館跡があります。この中には、中世の史料に記された居館に比定されているものもあります。今回紹介する小脇館跡もその一例で、鎌倉時代に成立した歴史書、『吾妻鏡』に登場する佐々木信綱の御所に関連 […]Continue reading «新近江名所圖会 第345回 近江源氏佐々木氏の初期の居館跡 ―小脇館跡推定地―»

新近江名所圖会 第344回 かつてはあった、近江の空の玄関口ー旧陸軍八日市飛行場

写真1 旧陸軍八日市飛行場正門門柱(沖原神社境内に移築)

 ライト兄弟が有人動力飛行機を離陸させたのは1903年のこと。それからまもない1911年に、旧日本陸軍は早くも所沢に飛行場を開設し、4年後に飛行大隊を編成しています。1914年に始まった第一次世界大戦では飛行機が偵察・爆 […]Continue reading «新近江名所圖会 第344回 かつてはあった、近江の空の玄関口ー旧陸軍八日市飛行場»

新近江名所圖会 第343回 石に彫られた仏さま-湖南市岩根山の磨崖仏

写真1 善水寺境内の磨崖不動明王

 旧甲賀郡の西北地域(現湖南市域)の野洲川にそって続く丘陵地は、岩根と呼ばれます。  岩根山は、古くは石根山と書き、甲賀山とも言われていました。山体は花崗岩でできています。 この山の中腹には、最澄の祈りによって湧出したと […]Continue reading «新近江名所圖会 第343回 石に彫られた仏さま-湖南市岩根山の磨崖仏»

調査員のおすすめの逸品 №304 居酒屋から標本まで-標本物語①

写真1  バラバラな骨

 突然ですが、このバラバラに集められたもの(写真1)は一体何であると思いますか? その答えは、ブタの4本足のうち、左後ろ足先のホネです。一本分の足先を構成しているホネの数はなんと、49個!このよみものを書いている私は入社 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №304 居酒屋から標本まで-標本物語①»

新近江名所圖会 第342回 米相場を知りたければ山を見よ-近江八幡市岩戸山の旗振り場

写真1 岩戸山の旗振り場

 電話やインターネット、SNSといった情報伝達の手段が飛躍的に発達している現在ですが、かつては飛脚や早馬、あるいは狼煙といった方法で遠方までの情報伝達を行っていました。今回は滋賀県内に残る情報伝達の中継地点であった岩戸山 […]Continue reading «新近江名所圖会 第342回 米相場を知りたければ山を見よ-近江八幡市岩戸山の旗振り場»

調査員のおすすめの逸品 №303 思いもよらない道具の使い方-土嚢袋編-

土嚢袋装着状況

 どこの遺跡の発掘現場でも使われる物の一つに土嚢(どのう)袋があります。土嚢とは、化繊で編まれた袋の中に土砂などを詰め込んだもので、土木工事などの現場や水害時の緊急措置をはじめ戦闘地などでも塹壕や障壁の構築材として利用さ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №303 思いもよらない道具の使い方-土嚢袋編-»

新近江名所圖会 第341回 長浜平野を拓いた人物が眠る墓-長浜茶臼山古墳

写真3 茶臼山古墳

 長浜市と米原市旧山東町との境に連なる横山丘陵。そのもっとも北の部分は、龍が伏(臥)せたような姿に似ていることから「臥龍山」と、先端部は龍の鼻先を模して「龍ヶ鼻」と地元では呼ばれています。この場所は、すぐ近くを姉川が流れ […]Continue reading «新近江名所圖会 第341回 長浜平野を拓いた人物が眠る墓-長浜茶臼山古墳»

調査員のおすすめの逸品 №302 冷や汗”は極上のスパイス!? 終了間際に顔を出した巨大な遺物 ―草津市黒土遺跡出土の刳り抜き井戸―

写真4 人の背丈ほどの井戸側

 わたしたちが発掘調査を行う際に、いつもに頭に入れておかなければならないことがあります。それは、発掘調査の期間です。あらかじめ計画された期間の中で、できうる限りの記録をとることにより、その遺跡の在りし姿を正しく後世に伝え […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №302 冷や汗”は極上のスパイス!? 終了間際に顔を出した巨大な遺物 ―草津市黒土遺跡出土の刳り抜き井戸―»