『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 No.48 埋もれていた近代化遺産 ―松原内湖遺跡出土「テ」と刻まれた標石

 それは予期せぬ発見でした。平成19年(2007)9月下旬、彦根市松原町にある松原内湖遺跡の発掘調査で、1本の標石が見つかりました。  旧内湖に面する丘陵上の表土や崩落土を全面にわたって削り落とし、地山(基盤となる面)を […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.48 埋もれていた近代化遺産 ―松原内湖遺跡出土「テ」と刻まれた標石»

調査員のおすすめの逸品 No.47 謎の丸鍬の正体-中兵庫遺跡出土泥除け-

 琵琶湖やそこに流れ込む河川が作り出す沖積地は地下水も豊富で、この地域にある遺跡は、内陸部の遺跡では残らない多くの木製品が出土します。こうした木製品の中には、現在使われているものや最近まで使われてきたものと形の変らないも […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.47 謎の丸鍬の正体-中兵庫遺跡出土泥除け-»

調査員のおすすめの逸品 No.46 匠の技-烏丸崎遺跡出土の玉類と工具

 滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生で有名な草津市立水生植物園みずの森がある草津市烏丸半島、そこにほぼ全面で確認されたのが烏丸崎遺跡です。  烏丸崎遺跡では弥生時代中期に200基を超える方形周溝墓が造られました。その中の一 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.46 匠の技-烏丸崎遺跡出土の玉類と工具»

調査員のおすすめの逸品 No.45 好きこそ物の上手なれ-東森さんの自作スコップ-

 遺跡の調査に携わる者なら、誰しも自らが調査する遺跡で目の前に現れた遺物や遺構に感激したり、興奮したことがあると思います。私も約20年間滋賀県内の遺跡の調査に携わり、いろいろな遺構や遺物と出会ってきました。前回(第11回 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.45 好きこそ物の上手なれ-東森さんの自作スコップ-»

調査員のおすすめの逸品 No.44 失われた景観を見る-二万分の一地形図-

 昭和時代後期よりはじまった大規模な土地開発によって、国土の景観は大きく変容してしまいました。発掘調査でみつけた情報も、変容した景観では整合できずよくわからないこともあります。そのようなときに参考となるのが、明治時代に測 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.44 失われた景観を見る-二万分の一地形図-»

調査員のおすすめの逸品 No.43 居ながらにして信長文書の真物を一覧-図録『信長文書の世界』-

 安土城考古博物館で信長分野を担当し、次々と信長関係の特別展を開催している私ですが、実は学生時代に研究していたのは、中世や織豊期ではなく古代史でした。古代と言っても、考古学ではなく文献史学の平安時代。ですから就職したての […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.43 居ながらにして信長文書の真物を一覧-図録『信長文書の世界』-»

調査員のおすすめの逸品 No.42 図面修正のスグレMONO ―書くように消せる消しゴム―

 埋蔵文化財の調査では、記録の作成は重要な作業です。写真撮影や測量も記録作成ですが、人の手で実際に測定・計測して図面を作成する“実測”作業が大きな割合を占めます。“実測”は1mm単位の方眼紙に鉛筆やシャープペンで記録する […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.42 図面修正のスグレMONO ―書くように消せる消しゴム―»

調査員のおすすめの逸品 No.41 大ガリ -発掘調査の醍醐味-

 日本各地で行われている発掘調査の現場を見られたことがありますか?  一般的な発掘調査のイメージは、出土した貴重な遺物をハケと竹ベラで土を少しづつよけながら調査を進めている光景ではないでしょうか?  その光景は、発掘調査 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.41 大ガリ -発掘調査の醍醐味-»

調査員のおすすめの逸品 No.40 浮線紋土器 -小津浜遺跡出土-

 土器は発掘調査で出土する遺物のなかでもっとも普遍的な遺物です。故佐原眞先生が先史土器と呼ばれた縄文土器と弥生土器には、機能的に不要と思えるような様々で複雑な紋様が施され、時期・地域ごとに個性的な特徴を示します。  個性 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.40 浮線紋土器 -小津浜遺跡出土-»

調査員のおすすめの逸品 No.39 打込棒 -土嚢とならぶブルーシートのおさえ役-

 “ここが遺跡の発掘現場!!”と皆さんが認識するのは、どのような時でしょうか。掘り窪められ、むき出しとなった土の上で何やら人が手仕事で土を掘り返している。このような光景をみると「ああ!発掘をしているな」と思うのではないで […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.39 打込棒 -土嚢とならぶブルーシートのおさえ役-»