『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 No.53 県内最古の人工遺物に思いを馳せて―瀬田川川底出土の「ナイフ形石器」

 大津市螢谷の瀬田川の川床から旧石器時代の石器が出土しています。蛍谷遺跡と呼ばれています。この石器は「ナイフ形石器」と呼ばれる約2万数千年前の後期旧石器時代の遺物で、滋賀県内でこれまでに見つかっている最古の人工遺物「道具 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.53 県内最古の人工遺物に思いを馳せて―瀬田川川底出土の「ナイフ形石器」»

調査員のおすすめの逸品 No.52 赤外線デジタルカメラ

 今の世の中、デジタル時代、身の回りのものの多くがどんどんデジタル化しています。身近なところでは、写真撮影が従来のフイルムカメラからデジタルカメラに急速に移行し、誰でも気軽に撮影できるようになりました。  今回紹介するの […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.52 赤外線デジタルカメラ»

調査員のおすすめの逸品 No.51 日本の伝統楽器「こと」―ひとの心を奏でる逸品―

 楽器で「こと」といえば、平安時代には弦楽器の総称でしたが、このうち、筝が広く演奏されるようになったのに対し、そのほかは雅楽など一部でしか使われなくなりました。現代では“こと”は13本の絃を持つ「箏(そう)」をさすのが一 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.51 日本の伝統楽器「こと」―ひとの心を奏でる逸品―»

調査員のおすすめの逸品 No.50 「カリカリからカチカチへ」-丸ペンからマウスへ-

 発掘調査を行いますと整理調査を経て、発掘調査報告書を刊行します。そこには発掘調査で検出された遺構の実測図や出土した土器・石器などの遺物の実測図を掲載します。その過程では実測した原図をトレース(実測図などを透写すること) […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.50 「カリカリからカチカチへ」-丸ペンからマウスへ-»

調査員のおすすめの逸品 No.49 選別の達人-強力磁石-

 滋賀県内には鉄鉱石から鉄を製錬し、鉄素材を生産したと考えられる製鉄遺跡が、古代を中心に60遺跡程確認されています。  製鉄遺跡を調査すると鉄滓と呼ばれる製鉄操業で排出された製鉄関連遺物が、大型トラックの荷台分ほど出土し […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.49 選別の達人-強力磁石-»

調査員のおすすめの逸品 No.48 埋もれていた近代化遺産 ―松原内湖遺跡出土「テ」と刻まれた標石

 それは予期せぬ発見でした。平成19年(2007)9月下旬、彦根市松原町にある松原内湖遺跡の発掘調査で、1本の標石が見つかりました。  旧内湖に面する丘陵上の表土や崩落土を全面にわたって削り落とし、地山(基盤となる面)を […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.48 埋もれていた近代化遺産 ―松原内湖遺跡出土「テ」と刻まれた標石»

調査員のおすすめの逸品 No.47 謎の丸鍬の正体-中兵庫遺跡出土泥除け-

 琵琶湖やそこに流れ込む河川が作り出す沖積地は地下水も豊富で、この地域にある遺跡は、内陸部の遺跡では残らない多くの木製品が出土します。こうした木製品の中には、現在使われているものや最近まで使われてきたものと形の変らないも […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.47 謎の丸鍬の正体-中兵庫遺跡出土泥除け-»

調査員のおすすめの逸品 No.46 匠の技-烏丸崎遺跡出土の玉類と工具

 滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生で有名な草津市立水生植物園みずの森がある草津市烏丸半島、そこにほぼ全面で確認されたのが烏丸崎遺跡です。  烏丸崎遺跡では弥生時代中期に200基を超える方形周溝墓が造られました。その中の一 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.46 匠の技-烏丸崎遺跡出土の玉類と工具»

調査員のおすすめの逸品 No.45 好きこそ物の上手なれ-東森さんの自作スコップ-

 遺跡の調査に携わる者なら、誰しも自らが調査する遺跡で目の前に現れた遺物や遺構に感激したり、興奮したことがあると思います。私も約20年間滋賀県内の遺跡の調査に携わり、いろいろな遺構や遺物と出会ってきました。前回(第11回 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.45 好きこそ物の上手なれ-東森さんの自作スコップ-»

調査員のおすすめの逸品 No.44 失われた景観を見る-二万分の一地形図-

 昭和時代後期よりはじまった大規模な土地開発によって、国土の景観は大きく変容してしまいました。発掘調査でみつけた情報も、変容した景観では整合できずよくわからないこともあります。そのようなときに参考となるのが、明治時代に測 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.44 失われた景観を見る-二万分の一地形図-»