『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員おすすめの逸品第153回縄文時代の始まりを知らせる石器―相谷熊原遺跡出土の有溝砥石(矢柄研磨器

 このコーナーのネタに何度も登場する遺跡というのは、それだけ資料価値の高い遺構や遺物が見つかっている遺跡だといえます。私にとっては困ったときの「相谷頼み」といっても過言でないくらい、調査を担当した東近江市相谷熊原遺跡から […]Continue reading «調査員おすすめの逸品第153回縄文時代の始まりを知らせる石器―相谷熊原遺跡出土の有溝砥石(矢柄研磨器»

調査員のおすすめの逸品152「飛鳥時代の国語辞典-北大津遺跡出土の「音義木簡」-」

北大津遺跡出土音義木簡(レプリカ)

 現在のJR湖西線「大津京」駅一帯には、古代遺跡である北大津遺跡が広がっています。今回は、この遺跡から出土した飛鳥時代の国語辞典というべき木簡をご紹介します。  「大津京」駅は、旧国鉄湖西線が開通した昭和49年(1974 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品152「飛鳥時代の国語辞典-北大津遺跡出土の「音義木簡」-」»

調査員のおすすめの逸品151「羊形硯」

 『魏志倭人伝』に「その地に牛馬虎豹羊鵲なし」としるされているとおり、日本列島にはもともと羊はいませんでした。羊に関する最古の記録は、推古天皇7年(599)に朝鮮半島の百済からラクダやロバとともに羊(ヒツジ)が贈られたと […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品151「羊形硯」»

調査員おすすめの逸品150「平安時代の近江ブランド陶器-甲賀市水口町春日北遺跡の施釉陶器-」

 施釉(せゆう)陶器とは釉(うわぐすり)をかけた焼き物のことです。今わたしたちが使っている食器のほとんどは釉がかけられています。しかし、古代では施釉された器は高級品でした。  古代の施釉陶器には、鉛釉に銅をくわえて緑色に […]Continue reading «調査員おすすめの逸品150「平安時代の近江ブランド陶器-甲賀市水口町春日北遺跡の施釉陶器-」»

調査員のおすすめの逸品149 「コンパニオン・アニマル?!-米原市能仁寺跡でみつかった埋葬骨-」

能仁寺跡の中世墓(復元)

鎌倉時代以来の武家の名門・京極家の菩提寺「清瀧寺徳源院(せいりゅうじとくげんいん)」を中心とする「清滝寺(きよたきてら)遺跡」の一画に、京極高詮の寺「能仁寺(のうにんじ)」跡があります(HP新近江名所圖会第17回参照)。 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品149 「コンパニオン・アニマル?!-米原市能仁寺跡でみつかった埋葬骨-」»

調査員のおすすめの逸品148 墨と筆は時代遅れ? いいえ、学芸員には必需品です!

硯と墨と運平筆

 現代の社会は、パソコンやスマホなどでの文字入力が主流となり、筆どころか筆記用具を用いて文字を書くこと自体が少なくなってしまいました。そのような中にあって、私のような古文書・歴史資料を専門とする学芸員は、どちらかというと […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品148 墨と筆は時代遅れ? いいえ、学芸員には必需品です!»

調査員のおすすめの逸品147 引っ張りだこの人気者―彦根市佐和山城跡の犬形土製品―

犬形土製品が見つかった城下町の堀

 今回は、佐和山城跡から出土した愛らしい犬形土製品を紹介したいと思います。  関ヶ原合戦で敗北した西軍の将・石田三成の居城としてよく知られる佐和山城跡は、彦根市北部の佐和山山頂を中心に、その一帯に広がる城跡です。山上の曲 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品147 引っ張りだこの人気者―彦根市佐和山城跡の犬形土製品―»

調査員のおすすめの逸品146 低くて小さな椅子

 出土遺物を整理する滋賀県埋蔵文化財センターの整理場では、たくさんの補助員さんが報告書作成にむけて、実測やトレース等の作業を進めています。今年度、私は、この埋蔵文化財センターで整理調査を担当することになりました。久しぶり […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品146 低くて小さな椅子»

調査員のおすすめの逸品145 エスチング・ハンマー

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 今回は、岩石を調べる道具の一つである「エスチング・ハンマー」をご紹介します。大工さんの使う金槌に似ていますが、岩石を研究するための専用道具です。このハンマーで岩石を叩き割り、割れた部分の様子をじっくり観察して、岩石の種 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品145 エスチング・ハンマー»

調査員のおすすめの逸品144 旅行のお土産? 十里遺跡のペンダント

帯状銅釧の垂飾(手のひら上が出土品・手首がレプリカの装着例)

 新幹線でなら、大阪―東京間が2時間10分で行ける現代、家族旅行や出張、帰省などの旅行につきものなのが、各地のお土産ですね。東京ディズニーランドのキャラクター商品や福岡の辛子明太子、はては中国長安の兵馬俑の置物まで、私の […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品144 旅行のお土産? 十里遺跡のペンダント»