『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №288 湖底から掘り起こされた縄文スウィーツ-粟津湖底遺跡出土種実類 

写真2 サルナシ核(粟津湖底遺跡出土)

 春から夏、秋に向かって、果物や野菜がますます美味しい季節となります。6月にはキィウィやラズベリーが全盛、もう少ししたらブドウもいいですね。この頃になるとよく、粟津湖底遺跡からみつかった小さな種実類に思いを馳せます。   […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №288 湖底から掘り起こされた縄文スウィーツ-粟津湖底遺跡出土種実類 »

調査員のおすすめの逸品 №287 いにしえ人のイレズミ-赤野井浜遺跡出土黥面土偶と土偶形容器

写真1 黥面土偶

 このコーナーでは、縄文時代の出産を表す逸品(調査員の逸品No.20)、 最果てのハート形土偶-小川原遺跡(甲良町)-(調査員の逸品No.169)と2点の土偶を紹介してきました。今回は、縄文時代の出産を表す逸品として紹介 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №287 いにしえ人のイレズミ-赤野井浜遺跡出土黥面土偶と土偶形容器»

調査員のおすすめの逸品 №286 日本初のオイルタンカー琵琶湖に就航する-塩津港遺跡出土常滑焼大甕

出土した常滑焼の大甕 1石(150㎏)くらい入る大きな甕。漏れない容器として大ヒットした。(12世紀前葉)

 琵琶湖最北端の港「塩津港」はかつて京と北陸を結ぶ重要港として大変栄えたところでした。最近行われた発掘調査によりその実態が少しずつわかるようになってきました。その一つがオイルタンカーの就航です。  12世紀の初め頃、常滑 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №286 日本初のオイルタンカー琵琶湖に就航する-塩津港遺跡出土常滑焼大甕»

調査員のおすすめの逸品 №285 割られた石材・割られなかった石材-彦根市荒神山の矢穴の残る石

写真1 矢穴のある石

 16世紀後半、石垣・瓦・礎石建物をもつことが特徴である織豊系城郭(しょくほうけいじょうかく)が誕生しました。それらは以降の城郭建築に多大な影響を与え、現在残されている城郭にもその特徴が受け継がれています。その要素のひと […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №285 割られた石材・割られなかった石材-彦根市荒神山の矢穴の残る石»

調査員のおすすめの逸品 №284 石器作りの道具、気に入った石との出会いと別れ―敲石

壊れてしまった敲石

 私は縄文時代草創期の遺跡と出会ってから、石器の勉強をしていましたが、どうしても理屈では理解できないことに多くぶち当たりました。これを打破するには、自分で石器を作るしかないと思い、ここ数年は石器作りに励んでいました。   […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №284 石器作りの道具、気に入った石との出会いと別れ―敲石»

調査員のおすすめの逸品 №283 道具置き場を分離せよーシャッター倉庫

シャッター倉庫

 遺跡の発掘調査を行うにあたって現地で最初に何をするのかといえば、下見などを別とすれば、まず現地での拠点を整えることでしょう。発掘調査場所の近くに、できればその敷地内に現地での居場所である調査事務所を設置し、駐車スペース […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №283 道具置き場を分離せよーシャッター倉庫»

調査員のおすすめの逸品 №282 微細遺物を探せ!-さまざまな「ざる」

ウォーターセパレーションの道具-手前が金属製の各種サイズの「ざる」

 発掘調査では、様々な素材・状態・大きさのものが出土します。それらを可能な限り回収して調査・記録するのが私たちの仕事であり、そのためにはいろいろな工夫が必要になります。今回はその中から、微細な遺物を取り扱う場合に使う道具 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №282 微細遺物を探せ!-さまざまな「ざる」»

調査員のおすすめの逸品 №281 日本の中世史を知るためにぜひ読んでほしい一冊 永原慶二著『日本中世の社会と国家』

永原慶二著『日本中世の社会と国家』

 日本の歴史の中で平安時代の後半から戦国時代頃までは中世史に分類されます。この中世という時代は、権力が貴族から武士に移った時代とされます。ではその武士がなぜ権力をもてたのか。そこで今回はそれらの疑問に答えてくれる著書を紹 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №281 日本の中世史を知るためにぜひ読んでほしい一冊 永原慶二著『日本中世の社会と国家』»

調査員のおすすめの逸品 №280 滋賀県指定文化財「滋賀県行政文書」~近江の考古学黎明期を探る史料~

写真1 滋賀県行政文書
簿冊「明かす177」(滋賀県蔵)の表紙

 道路工事や宅地開発などに伴って、県や市の教育委員会などが事前に遺跡の発掘調査を行うことが日本でルール化されたのは、前回の東京オリンピックが開催された高度経済成長の頃です。それ以前は、大学教授が研究目的で発掘調査をするこ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №280 滋賀県指定文化財「滋賀県行政文書」~近江の考古学黎明期を探る史料~»

調査員のおすすめの逸品 №279-3 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (後編)

写真5: 『動物美術館』

 ◆秋季特別展にて公開  さて、滋賀県立安土城考古博物館では昨秋、令和元年度秋季特別展として「『動物美術館』開演!」を開催しました。そもそも本展は、滋賀県が狛犬の宝庫で、江戸期以前の木造狛犬の数では47都道府県中最多であ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №279-3 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (後編)»

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