『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №273 長浜市黒田長山古墳群4号墳北棺出土の横矧板鋲留短甲(よこはぎいたびょうどめたんこう)

4号墳北棺出土の横矧板鋲留短甲(修復後)

 弥生時代、強力な殺傷力をもつ金属製の武器が中国王朝や朝鮮半島から伝来して普及するなかで、防御の為に動物の皮革や木材などを素材とした楯や甲冑がつくられます。  古墳時代前期には中国や朝鮮半島で作られた鉄製の甲冑がもたらさ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №273 長浜市黒田長山古墳群4号墳北棺出土の横矧板鋲留短甲(よこはぎいたびょうどめたんこう)»

調査員のおすすめの逸品 №272 『能仁寺遺跡の香炉』

能仁寺遺跡 香炉出土状況

 能仁寺遺跡は米原市清滝に所在する中世の寺院跡。この遺跡を理解するには、隣接の徳源院(清瀧寺)を知っておかなくてはなりません。  清瀧寺は京極氏の菩提寺です。京極氏は近江源氏佐々木氏の庶流で、江南を支配した近江守護六角氏 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №272 『能仁寺遺跡の香炉』»

調査員のおすすめの逸品 №271 何に使ったの?-彦根市六反田遺跡出土三彩小壺

六反田遺跡出土
    三彩小壺蓋

 三彩と言えば、有名なものはやはり「唐三彩」でしょうか。黄色・緑色・白色・茶色・赤色から3色を組み合わせて釉薬として使い、水瓶や盤、人物、動物などの意匠がみられます。私のイメージでは、唐三彩と言えばラクダでしょうか。   […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №271 何に使ったの?-彦根市六反田遺跡出土三彩小壺»

調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした

写真1:下羽田遺跡出土削器

  東近江市の下羽田遺跡を発掘していたある日、良質な青色をしたチャート製の石器(写真1)が出土しました。その石器は細長く、左右両方が折れていました(折られていたのかもしれません) 。刃および背に丁寧な加工が施されており、 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした»

調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―

写真1:堅く焼け締まった入海式土器片

 縄文時代の土器は、「野焼き」という、たき火のような、キャンプファイヤーのような、そんな炎の中で焼かれた、というイメージをお持ちの方は多いと思います。歴史の授業でも、そのように習ったかも知れませんし、実際にそれ以外の「土 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―»

調査員のおすすめの逸品 №268  古代の食器に何か飾りが!?

写真1:うずまき状に書かれた暗文

 この記事をご覧の方々、もしお手元にお茶碗もしくは何かしらの器をお持ちであれば、その器の外面・内面を今一度眺めてください。ご覧になっている器には、きっと何かしらの模様が書かれていることでしょう。陶器、磁器、プラスチック… […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №268  古代の食器に何か飾りが!?»

調査員のおすすめの逸品 №267 「礎板」-いまに生きる古代人の知恵-

柱を据えていた礎板
(滋賀県守山市弘前遺跡)

  建物の柱を支える構造として「礎石」というものがあります。たとえば飛鳥時代の寺院では、土をつき固めて版築した基壇に穴を掘り礎石を据え、そこに柱を建てることで、重量のある瓦屋根を葺いた建物を支えました。同じ時期に多くみら […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №267 「礎板」-いまに生きる古代人の知恵-»

調査員のおすすめの逸品 №266 ニホンカワウソの思い出―多賀町萱原の二丈坊―

どうみてもカワウソにはみえないが

  勇犬小石丸伝説で知られる大滝神社を過ぎ、さらに犬上川を遡ると、萱原という集落に至ります。集落の入口のバス停に、巨大な険しい顔をした像が立っています。恰好からして僧侶のようですが、どうみても人間ではありません。実はこの […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №266 ニホンカワウソの思い出―多賀町萱原の二丈坊―»

調査員のおすすめの逸品 №265 麒麟がいた 大津市坂本所在 西教寺の麒麟 

西教寺の麒麟

 2020年度のNHK大河ドラマの主人公は明智光秀だとか。タイトルは「麒麟がくる」だとか。麒麟とは中国の神話に現れる伝説上の霊獣で、獣類の長とされ、鳥類の長である鳳凰と対比されます。形は鹿に似て、顔は龍に似て、牛の尾と馬 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №265 麒麟がいた 大津市坂本所在 西教寺の麒麟 »

調査員のおすすめの逸品 №264 長野遺跡の墨書土器

写真3内側に「上殿」と書かれた墨書土器

 毎年、滋賀県内のあちこちで発掘調査現場を担当しています。歴史を塗り替えるような世紀の大発見などとは縁遠いのですけれども、調査の現場では、地味ながらも、その地域の歴史を考える資料と最初に出会える機会をいただいています。 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №264 長野遺跡の墨書土器»

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