『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした

写真1:下羽田遺跡出土削器

  東近江市の下羽田遺跡を発掘していたある日、良質な青色をしたチャート製の石器(写真1)が出土しました。その石器は細長く、左右両方が折れていました(折られていたのかもしれません) 。刃および背に丁寧な加工が施されており、 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №270 縄文人の落とし物を1万年後の縄文人がリサイクルした»

調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―

写真1:堅く焼け締まった入海式土器片

 縄文時代の土器は、「野焼き」という、たき火のような、キャンプファイヤーのような、そんな炎の中で焼かれた、というイメージをお持ちの方は多いと思います。歴史の授業でも、そのように習ったかも知れませんし、実際にそれ以外の「土 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №269 堅く焼け締まった縄文土器 ―どうやって焼いたのか?―»

調査員のおすすめの逸品 №268  古代の食器に何か飾りが!?

写真1:うずまき状に書かれた暗文

 この記事をご覧の方々、もしお手元にお茶碗もしくは何かしらの器をお持ちであれば、その器の外面・内面を今一度眺めてください。ご覧になっている器には、きっと何かしらの模様が書かれていることでしょう。陶器、磁器、プラスチック… […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №268  古代の食器に何か飾りが!?»

調査員のおすすめの逸品 №267 「礎板」-いまに生きる古代人の知恵-

柱を据えていた礎板
(滋賀県守山市弘前遺跡)

  建物の柱を支える構造として「礎石」というものがあります。たとえば飛鳥時代の寺院では、土をつき固めて版築した基壇に穴を掘り礎石を据え、そこに柱を建てることで、重量のある瓦屋根を葺いた建物を支えました。同じ時期に多くみら […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №267 「礎板」-いまに生きる古代人の知恵-»

調査員のおすすめの逸品 №266 ニホンカワウソの思い出―多賀町萱原の二丈坊―

どうみてもカワウソにはみえないが

  勇犬小石丸伝説で知られる大滝神社を過ぎ、さらに犬上川を遡ると、萱原という集落に至ります。集落の入口のバス停に、巨大な険しい顔をした像が立っています。恰好からして僧侶のようですが、どうみても人間ではありません。実はこの […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №266 ニホンカワウソの思い出―多賀町萱原の二丈坊―»

調査員のおすすめの逸品 №265 麒麟がいた 大津市坂本所在 西教寺の麒麟 

西教寺の麒麟

 2020年度のNHK大河ドラマの主人公は明智光秀だとか。タイトルは「麒麟がくる」だとか。麒麟とは中国の神話に現れる伝説上の霊獣で、獣類の長とされ、鳥類の長である鳳凰と対比されます。形は鹿に似て、顔は龍に似て、牛の尾と馬 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №265 麒麟がいた 大津市坂本所在 西教寺の麒麟 »

調査員のおすすめの逸品 №264 長野遺跡の墨書土器

写真3内側に「上殿」と書かれた墨書土器

 毎年、滋賀県内のあちこちで発掘調査現場を担当しています。歴史を塗り替えるような世紀の大発見などとは縁遠いのですけれども、調査の現場では、地味ながらも、その地域の歴史を考える資料と最初に出会える機会をいただいています。 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №264 長野遺跡の墨書土器»

調査員のおすすめの逸品 №263 双曲線カラス口~平行線を引く道具

写真1

 汗かきの私にとって、梅雨から夏にかけての季節は、製図に最も不適な時期でした。汗で製図紙を湿らせてしまうため、インクの乗りが悪くなるのです。  現在では、製図の世界でもデジタル化が進行し、パソコンにある製図ソフトを使用す […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №263 双曲線カラス口~平行線を引く道具»

調査員のおすすめの逸品 №262 忙しい夏のちょっとした箸休めに… ―塩津港遺跡で出土した大量の“箸”―

丸太から箸を作る!

  みなさんが食事の際に、必ずと言っていいほど使う箸。今や「箸の国」といえば、日本と言われるまでに、わたしたち日本人の食の象徴となりました。    わたしたちが当たり前のように使っている箸が、平安時代の塩津港遺跡から大量 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №262 忙しい夏のちょっとした箸休めに… ―塩津港遺跡で出土した大量の“箸”―»

調査員のおすすめの逸品 №261 持ち物には名前を書きましょう-彦根市佐和山城跡出土刻書を持つ硯-

写真1 佐和山城出土刻書硯

 彦根市に所在する佐和山城跡の発掘調査で見つかった遺物については、これまでにも何度か紹介してきました(第122回 戦国時代の「磨石」、第147回 犬形土製品、第236回 桐紋の金具)。今回紹介する裏面に刻書を持つ硯は、佐 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №261 持ち物には名前を書きましょう-彦根市佐和山城跡出土刻書を持つ硯-»

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