『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №347ー食生活を支えた縄文人の知恵~アク抜きした”とち”の実を食す~

写真1 外皮に覆われた”とち”の実

 実りの秋を迎え、果実や木の実が美味しい季節となりました。これらには昔から食されてきたものがある一方、現代ではほとんど食べられなくなったものもあります。“とち”の実もそのひとつです。近年では、多くは“とち餅”として、観光 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №347ー食生活を支えた縄文人の知恵~アク抜きした”とち”の実を食す~»

調査員のおすすめの逸品 №346ー関東からやってきた祭りの石

小川原遺跡出土の石棒

 写真にある細長い石は縄文時代に流行する石棒(せきぼう)と呼ばれるお祭りの道具です。縄文時代中期終わり頃からから後期の初め頃には、頭に笠をもつ男根状を呈しますが、縄文時代後期の中頃になると写真のような棒状のものが使われる […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №346ー関東からやってきた祭りの石»

調査員のおすすめの逸品 №345《滋賀をてらした珠玉の逸品⑳》黄金色に輝く皿の正体は?ー佐和山城跡の秤(はかり)の皿ー

佐和山城跡出土の秤の皿

 滋賀県には数多くの城跡が存在しますが、当協会ではこれまでに戦国時代の城から江戸時代の城まで、県内各地の城跡で発掘調査を行ってきました。平成30年からは国道8号バイパスの建設工事に伴って彦根市の佐和山城跡で調査を開始し、 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №345《滋賀をてらした珠玉の逸品⑳》黄金色に輝く皿の正体は?ー佐和山城跡の秤(はかり)の皿ー»

調査員のおすすめの逸品 №344 遺跡を測る~オートレベル~

写真1 オートレベル

 私たちは発掘調査によって、遺跡を記録していきます。けれどもそれらの記録は、方眼紙に描かれた線だけでは意味を成しません。三次元の情報である遺跡の姿を二次元の紙に写し取っているのですから、それを元の三次元情報に変換して理解 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №344 遺跡を測る~オートレベル~»

調査員のおすすめの逸品 №343 粘土(その2)-何も混ざっていない粘土-

写真2 粘土 (2)

 以前、このコーナーで、縄文時代のものと思しき謎の焼けた粘土のカタマリ「焼成粘土塊」(調査員おすすめの逸品No.307参照)、そしてさらに、「粘土」(逸品No.316参照)という素材そのもの、について観てきました。さて、 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №343 粘土(その2)-何も混ざっていない粘土-»

調査員のおすすめの逸品 №342《滋賀をてらした珠玉の逸品⑲》ビアジョッキのような須恵器ー近江八幡市上出A遺跡出土ー

初期須恵器・把手付き碗

 遺跡の発掘調査においては様々な遺物が出土します。多くの場合には、出土品の中心を占めるのは「土器」です。土器は主に食事や調理、あるいは貯蔵などの場面で使用されることが多く、人々の生活と密着しているため、出土量が多く、種類 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №342《滋賀をてらした珠玉の逸品⑲》ビアジョッキのような須恵器ー近江八幡市上出A遺跡出土ー»

調査員のおすすめの逸品 №341《滋賀をてらした珠玉の逸品⑱》用途不明の亀形銅製品ー大津市関津城出土ー

写真2 亀形銅製品

 関津城(せきのつじょう)は大津市南部の田上山(たなかみやま)から派生する丘陵先端部に築かれた、戦国時代の城跡として知られています。瀬田川の東岸に位置することから、近江の南の玄関口ともいえる水陸交通の要衝に立地しています […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №341《滋賀をてらした珠玉の逸品⑱》用途不明の亀形銅製品ー大津市関津城出土ー»

調査員のおすすめの逸品 №340《滋賀をてらした珠玉の逸品⑰》ミニチュア炊飯具ー渡来系集団を示すアイテム(大津市嶽古墳)ー

写真2 (カマドとナベ)

嶽古墳の調査  1981年10月、大津市坂本で、ある古墳の調査が始まりました。もう40余年も前の話です。この古墳―嶽古墳(だけこふん)といいますが―は,1969年に付近一帯の住宅開発が計画されたさいに、関係者間の協議によ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №340《滋賀をてらした珠玉の逸品⑰》ミニチュア炊飯具ー渡来系集団を示すアイテム(大津市嶽古墳)ー»

調査員のおすすめの逸品 №339《滋賀をてらした珠玉の逸品⑯》小さな小さな「小銅鐸」ー栗東市下鈎遺跡ー

写真3 下鈎遺跡出土小銅鐸

記憶にのこる遺物  今回は,少し昔話になってしまうのですが,いままで発掘調査に関わってきたなかで記憶に残る遺物の一つである,栗東市下鈎(しもまがり)遺跡から出土した小銅鐸を紹介することにしました。この下鈎遺跡の発掘調査は […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №339《滋賀をてらした珠玉の逸品⑯》小さな小さな「小銅鐸」ー栗東市下鈎遺跡ー»

調査員のおすすめの逸品 №338《滋賀をてらした珠玉の逸品⑮》近江から東国へ…縦置型一本作りの瓦ー榿木原遺跡出土の複弁蓮華文軒丸瓦ー

写真1 瓦当面

  榿木原(はんのきはら)遺跡は大津市南志賀一丁目に所在する、飛鳥時代後期と奈良時代から平安時代にかけて操業していた瓦窯跡です。榿木原遺跡は昭和14年にはじめて調査され、瓦窯自体は発見できていないものの、南滋賀廃寺(みな […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №338《滋賀をてらした珠玉の逸品⑮》近江から東国へ…縦置型一本作りの瓦ー榿木原遺跡出土の複弁蓮華文軒丸瓦ー»