『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №317 近代化の痕跡―彦根市松原内湖遺跡出土の汽車土瓶―

写真1 汽車土瓶身(濱松)

 遺跡の発掘調査で見つかるものは、その場所で調査時点以前に営まれた活動の痕跡ですから、縄文時代のように何千年も前の古いモノもあれば、数年前の極めて新しいモノもあります。先日、広島市のサッカースタジアム建設予定地では旧陸軍 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №317 近代化の痕跡―彦根市松原内湖遺跡出土の汽車土瓶―»

調査員のおすすめの逸品 №316 粘土―大昔から身近だった優れものの「素材」―

写真1「土の粘土」で土面作り(5歳児)

 このコーナーで、以前、「焼成粘土塊(しょうせいねんどかい)」という遺物について紹介(調査員のおすすめの逸品No.307参照)しました。その際に、「混和材(こんわざい)」という、粘土に混ぜる砂粒・鉱物等についても、簡単に […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №316 粘土―大昔から身近だった優れものの「素材」―»

調査員のおすすめの逸品 №315 これが天然色―カラー写真の色基準「カラーセパレーションガイド」―

写真1 カラーセパレーションガイド

 記録保存目的で調査された遺跡は、ほとんどの場合、調査が終わると工事によって破壊されてしまいます(いわゆる「緊急発掘」と呼ばれるものです)。二度と見ることができなくなってしまうので、私たちはその遺跡の持つ情報を可能な限り […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №315 これが天然色―カラー写真の色基準「カラーセパレーションガイド」―»

調査員のおすすめの逸品 №314 実りの秋を彩る逸品―「どんぐり」―

写真1 イチイガシ果実

 “どんぐりコロコロ どんぶりこ…♪”。  広く知られた童謡で、秋を象徴する「どんぐり」が登場します。近年では「どんぐり」といえば“トトロ”でしょうか。幼い頃に童謡を口ずさみ、野山や公園で実を拾った方も多いと思います。し […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №314 実りの秋を彩る逸品―「どんぐり」―»

調査員のおすすめの逸品 №313 時空を超えて届けます!―熱い調査員たちの手作り動画―

サムネイル 02 アクセサリー前編

 子供の頃の思い出の品の1つに、カセットテープ・デッキがあります。名優・中村メイコさんの朗読が録音されたテープとともに母が購入してくれたものです。幼稚園にもまだ入っていなかった私は、デッキで再生されるメイコさんの迫真の演 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №313 時空を超えて届けます!―熱い調査員たちの手作り動画―»

調査員のおすすめの逸品 №312 縄文土器を復元しよう!―体験学習の相棒たち―

写真1 復元した縄文土器の文様の原体

 滋賀県立安土城考古博物館では、夏休み期間中に体験学習を毎年実施しています。今回はその中でも「子ども考古学教室」の相棒たちである、縄文土器の文様の原体(げんたい:文様をつけるための道具)を紹介します。  私は博物館に勤務 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №312 縄文土器を復元しよう!―体験学習の相棒たち―»

調査員のおすすめの逸品 №311 地味だけど重要な遺物―関津城と生津城から出土した壁土―

写真1 関津城出土の壁土

 一般に「お城」といえば「瓦葺きで白壁の天守があって、石垣があって…」と、姫路城や彦根城などの姿をイメージされる方が多いと思いますが、これらは「近世城郭」と呼ばれる日本の築城レベルが到達点に達した段階のお城で、数の割合か […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №311 地味だけど重要な遺物―関津城と生津城から出土した壁土―»

調査員のおすすめの逸品 №310 毛髪式温湿度計―博物館の保存環境管理の道具―

毛髪式温湿度計

 博物館では、文化財の保存環境について、温湿度、虫菌類、室内汚染物質、光などの定期的な測定や調査を行っています。  なかでも温度や湿度は、急激な変化が文化財の構成材料の伸縮の原因になり損傷につながるだけでなく、高温度は材 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №310 毛髪式温湿度計―博物館の保存環境管理の道具―»

調査員のおすすめの逸品 №309 ヒメグルミのペンダント―縄文人のおしゃれアイテム―

写真1 ヒメグルミのペンダント(粟津湖底遺跡第3貝塚出土)

  縄文時代の遺跡における“くるみ”の出土例は、北海道から九州までの広範囲におよび、時期的にも草創期から晩期までの各時期にわたります。そのほとんどは自然由来のものか食料残滓として知られていますが、それとは別に装飾品として […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №309 ヒメグルミのペンダント―縄文人のおしゃれアイテム―»

調査員のおすすめの逸品 №308 縄文土器と調査員の鑑識眼

写真1 関津遺跡出土土器

 発掘調査に従事する調査員は、しばしば、警察の鑑識に例えられることがあります。テレビの警察のドラマで、事件現場の草叢をしゃがみながら鑑識の人が証拠品を探し、残された小さな証拠品を発見し、見つけてビニールの袋などに入れてい […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №308 縄文土器と調査員の鑑識眼»