大津市国分1丁目

前方部の石室の天井石
おすすめPoint

後円部の石室の天井石
この古墳に葬られた人物については、湖西地域を治めた和邇氏の首長の一人を、交通の要衝であったこの地に葬ったと考える説があります。6世紀中葉前半の古墳と考えられ、大津市内で最後に造られた前方後円墳で、市指定史跡になっています。
周辺のおすすめ情報
国分大塚古墳の北西約1kmに、11基の円墳からなる園山古墳群が分布しています。さらに周辺は「国分」という地名が示すように、(後期)近江国分寺跡(国昌寺跡)の推定地であり、また、詳細は不明ですが淳仁天皇の保良宮(ほらのみや)の推定地でもあります。
さらに国分大塚古墳の立地する丘陵上には、江戸時代に松尾芭蕉が4カ月間暮らした草庵である幻住庵が残されています。
瀬田川左岸の石山の一帯は、すっかり住宅地が広がり、古代の面影を求めることは難しくなっていますが、地図を片手に散策されてはいかがでしょうか(国分大塚古墳にたどりつくのは結構難しいかも)。
アクセス
【公共交通機関】JR琵琶湖線石山駅 京阪石坂線京阪石山駅から徒歩20分
京阪石坂線唐橋駅から徒歩18分
より大きな地図で 新近江名所図絵 第1回~第50回 を表示
(吉田 秀則)