調査員のおすすめの逸品 №310 毛髪式温湿度計―博物館の保存環境管理の道具―

毛髪式温湿度計

 博物館では、文化財の保存環境について、温湿度、虫菌類、室内汚染物質、光などの定期的な測定や調査を行っています。  なかでも温度や湿度は、急激な変化が文化財の構成材料の伸縮の原因になり損傷につながるだけでなく、高温度は材 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №310 毛髪式温湿度計―博物館の保存環境管理の道具―»

調査員のおすすめの逸品 №309 ヒメグルミのペンダント―縄文人のおしゃれアイテム―

写真1 ヒメグルミのペンダント(粟津湖底遺跡第3貝塚出土)

  縄文時代の遺跡における“くるみ”の出土例は、北海道から九州までの広範囲におよび、時期的にも草創期から晩期までの各時期にわたります。そのほとんどは自然由来のものか食料残滓として知られていますが、それとは別に装飾品として […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №309 ヒメグルミのペンダント―縄文人のおしゃれアイテム―»

調査員のおすすめの逸品 №308 縄文土器と調査員の鑑識眼

写真1 関津遺跡出土土器

 発掘調査に従事する調査員は、しばしば、警察の鑑識に例えられることがあります。テレビの警察のドラマで、事件現場の草叢をしゃがみながら鑑識の人が証拠品を探し、残された小さな証拠品を発見し、見つけてビニールの袋などに入れてい […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №308 縄文土器と調査員の鑑識眼»

新近江名所圖会 第349回 ちょっと昔の白髭神社―西近江路をたどる―(後編)

写真1 白髭神社前を通る江若鉄道(昭和44年 福田静二氏撮影)

     湖中の鳥居で有名な白髭神社周辺にはいろんな見どころがあります。今回はちょっと昔の神社周辺の様子の続きです。 車と鉄道の西近江路   時代の流れに乗り、昭和の初めに道の拡幅工事と江若鉄道の敷設がほぼ同時に行われま […]Continue reading «新近江名所圖会 第349回 ちょっと昔の白髭神社―西近江路をたどる―(後編)»

新近江名所圖会 第348回 ちょっと昔の白髭神社―西近江路をたどる―(前編)

写真1 白髭神社の古写真(絵葉書より)

 湖中に佇む鳥居の景観とパワースポットとして人気の白髭神社は、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財として認定されています。神社の縁起等については新近江名所圖会第24回でも紹介されていますが、 […]Continue reading «新近江名所圖会 第348回 ちょっと昔の白髭神社―西近江路をたどる―(前編)»

調査員のおすすめの逸品 №307 焼けた粘土のカタマリー焼成粘土塊/その正体は? ー

焼成粘土塊(守山市赤野井湾遺跡出土)

 「粘土を捏ねて粘土紐を作り、その粘土紐を積み上げて土器の形を作り、表面に文様をつけて、乾燥させて、火で焼く。」これは縄文土器そのものを丁寧に観察することで見えてくる、縄文土器を作る大まかな工程・手順です。その中で、「土 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №307 焼けた粘土のカタマリー焼成粘土塊/その正体は? ー»

新近江名所圖会 第347回 ライフラインに思いを馳せる ―近江八幡市立郷土資料館―

写真2 近江八幡市郷土資料館外観

 当ホームページの「調査員オススメの逸品」第221回で、大津市大津廃寺の発掘調査で見つかった江戸時代の水道遺構が紹介されていました。これと同じような水道遺構を、私も調査した経験があります。私が調査したのは、同じく「調査員 […]Continue reading «新近江名所圖会 第347回 ライフラインに思いを馳せる ―近江八幡市立郷土資料館―»

新近江名所圖会 第346回 きのこファンの聖地? ―菌(くさびら)神社―

菌神社本殿

 今回は、全国のキノコファンや、発酵・醸造・バイオテクノロジー等の関係者が多く訪れる菌神社を紹介します。  菌神社は、草津から守山に抜ける旧中山道に近い場所にある、江戸時代を通じて膳所藩領であった中沢集落の西端に建立され […]Continue reading «新近江名所圖会 第346回 きのこファンの聖地? ―菌(くさびら)神社―»

調査員のおすすめの逸品 №306 火の用心ー江戸時代の防火と桟瓦ー

写真1 桟瓦

 江戸時代、「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど火事が多かったことをご存じの方も多いでしょう。明暦3年(1657年)の明暦の大火(江戸)をはじめとして、享保9年(1724年)の妙知焼(大坂)、天明8年(1788年)の天 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №306 火の用心ー江戸時代の防火と桟瓦ー»

調査員のおすすめの逸品 №305 そのカーブが人を惑わす?米原市入江内湖遺跡の縄文時代の釣針

画像1:入江内湖遺跡出土釣針6点

 発掘調査をしておりますと、調査員がドギマギしてしまうような逸品がしばしば出てまいります。そんな時の現場はたいてい大騒ぎ。おのずと皆のテンションも上がります。発掘調査はやっぱり楽しいもの。今回ご紹介いたしますのは、小さい […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №305 そのカーブが人を惑わす?米原市入江内湖遺跡の縄文時代の釣針»