江戸時代に盛んに刊行された『名所図会』は、寺社・旧跡・地名・景勝地などの由来や来歴の解説と、景色を描いた挿絵からなる案内地誌です。
『新近江名所図会』は現代版『名所図会』をめざし、定番のスポットから知る人ぞ知る隠れたスポットを、おすすめPointを交えながら紹介していきます。
江戸時代さながら、滋賀の名所に足を運んでみては!

新近江名所圖會 第383回 岩間寺(いわまでら)―大津市と宇治市の境の山寺

遥拝所も設けられている長寿桂

 岩間寺は正式には岩間山正法寺(しょうほうじ)と称し、真言宗醍醐派、西国三十三所第十二番札所としてよく知られ、滋賀県大津市と京都府宇治市の境にある標高443mの岩間山の中腹にあります。  この寺の始まりは、縁起によると、 […]Continue reading «新近江名所圖會 第383回 岩間寺(いわまでら)―大津市と宇治市の境の山寺»

新近江名所圖會 第382回 大津宿を訪ねて―逢坂(おおさか)峠から浜大津付近までを歩く―

逢坂山関址の石碑近くの常夜灯

 江戸時代にたいへん賑わっていた、大津宿の逢坂峠から浜大津付近までを歩いてみました。大津宿は、江戸時代に大名などが参勤交代に利用した、東海道に設けられた宿です。京都から大津宿までは、3里(約12km)の道のりでした。   […]Continue reading «新近江名所圖會 第382回 大津宿を訪ねて―逢坂(おおさか)峠から浜大津付近までを歩く―»

新近江名所圖會 第381回 カメカメエブリバディ―カメにまつわるお話―草津市南笠町治田神社

写真2「亀の事」石碑

 NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディー」が終わりはや数か月が経ち、このネタを使うのは古いのではと言われるかもしれませんが、過去のシリーズで「チコちゃんに叱られる!」「サラメシ」をネタに取り込んだので、今回もNHKに媚び […]Continue reading «新近江名所圖會 第381回 カメカメエブリバディ―カメにまつわるお話―草津市南笠町治田神社»

新近江名所圖會 第380回 中世の趣き漂う建物群―甲賀町油日(あぶらひ)神社―

写真1 油日神社楼門と附属廻廊

 甲賀市甲賀町に所在する油日岳の麓に、甲賀郡の総社と言われる油日神社が鎮座しています。  創建は『近江輿地志略(おうみよちしりゃく)』巻五十三(1734年)などに聖徳太子創建という伝承があります。『油日大明神縁起』(室町 […]Continue reading «新近江名所圖會 第380回 中世の趣き漂う建物群―甲賀町油日(あぶらひ)神社―»

新近江名所圖會 第379回 お寺の境内にある小山は実は古墳だった―野洲市久野部1号墳―

写真2 小山の上にのる鐘楼

 今回紹介するのは、新近江名所圖会第316回で紹介した円光寺の境内にある古墳です。  円光寺は天台真盛(しんせい)宗に属する寺院で、宝永4年(1707)に成立した近江湖辺三十三所の第三十二番札所となっています。  県道2 […]Continue reading «新近江名所圖會 第379回 お寺の境内にある小山は実は古墳だった―野洲市久野部1号墳―»

新近江名所圖會 第378回 他に類を見ない摩崖仏の傑作―狛坂摩崖仏―

写真1 狛坂摩崖仏

 紫香楽宮(しがらきのみや)跡の北方に広がる山地、現在の栗東市南部と湖南市にまたがる地域には、東大寺を開山した良弁(ろうべん)による開基を伝える寺院がいくつも存在します。空海が密教を体系的に伝える以前の「雑密(ぞうみつ) […]Continue reading «新近江名所圖會 第378回 他に類を見ない摩崖仏の傑作―狛坂摩崖仏―»

新近江名所圖會 第377回 近場で多様な遺跡や文化財を満喫!―鏡山の星ヶ崎城とその周辺(後編)―

写真2:星ヶ崎城の石垣

  前回(名所圖會第376回)は鏡山の登山口あたりの見どころをご紹介しました。  ここからは少々山道を登っていくこととなります。山道をマイペースに15分ほど歩くとT字状の分かれ道となり、右手に行けばすぐに星ヶ崎古墳、左手 […]Continue reading «新近江名所圖會 第377回 近場で多様な遺跡や文化財を満喫!―鏡山の星ヶ崎城とその周辺(後編)―»

新近江名所圖會 第376回 近場で多様な遺跡や文化財を満喫!―鏡山の星ヶ崎城とその周辺(前編)―

写真4:宝篋印塔(重要文化財)

 野洲(やす)市と竜王町の境にある鏡山(かがみやま)は、野洲郡と蒲生(がもう)郡を分ける郡境の境界線ともなっていました。また、鏡山からの丘陵が張り出す北側は旧中山道が通過しており、おおむねこの街道筋が現在の国道8号となっ […]Continue reading «新近江名所圖會 第376回 近場で多様な遺跡や文化財を満喫!―鏡山の星ヶ崎城とその周辺(前編)―»

新近江名所圖會 第375回 弘文天皇の足跡をめぐる―大津市膳所茶臼山古墳(後編)―

写真7 北西を望むと比叡・比良の山並み

 前回は膳所茶臼山古墳(ぜぜちゃうすやまこふん)と大友皇子についての概要をご紹介しました。今回は伝「弘文天皇陵」としての膳所茶臼山古墳について具体的にみていきます。 ◇伝「弘文天皇陵」としての膳所茶臼山古墳  それでは、 […]Continue reading «新近江名所圖會 第375回 弘文天皇の足跡をめぐる―大津市膳所茶臼山古墳(後編)―»

新近江名所圖會 第374回 弘文天皇の足跡をめぐる―大津市膳所茶臼山古墳(前編)―

写真1 膳所茶臼山古墳全景(側面から。左側が後円部、右側が前方部。)

◇近江三大古墳の一つ-膳所茶臼山古墳(ぜぜちゃうすやまこふん)  前期古墳としての膳所茶臼山古墳については、すでにこの新近江名所圖絵で紹介されています(新近江名所圖会第311回)。そこでも紹介されているように、膳所茶臼山 […]Continue reading «新近江名所圖會 第374回 弘文天皇の足跡をめぐる―大津市膳所茶臼山古墳(前編)―»