『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №328《滋賀をてらした珠玉の逸品⑤》日本ではんこ文化が始まったころー高島市鴨遺跡出土銅印ー

写真1 鴨遺跡出土銅印(斜め前から)

 印章は、一般的には「はんこ」とよばれます。会社や個人などが所有し、役所に出す書類や契約の書類、配達物の受取書など様々な書類で証明や確認をしめすのに必要なものでした。動物の角や金属、木などでできた立派なものから樹脂ででき […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №328《滋賀をてらした珠玉の逸品⑤》日本ではんこ文化が始まったころー高島市鴨遺跡出土銅印ー»

調査員のおすすめの逸品 №327《滋賀をてらした珠玉の逸品④》装飾品からみえる湖北地域の古墳時代ー長浜市・涌出山古墳ー

涌出山古墳出土 首飾り

 北陸縦貫自動車道の上り線、旧高月町(現長浜市)あたりを走っていると、左手に小さな山がみえてきます。この山、涌出山(ゆるぎやま)といいまして北陸縦貫自動車道の工事の際に古墳が発見されました。  涌出山古墳の発掘調査が行わ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №327《滋賀をてらした珠玉の逸品④》装飾品からみえる湖北地域の古墳時代ー長浜市・涌出山古墳ー»

調査員のおすすめの逸品 №326《滋賀をてらした珠玉の逸品③》作りかけの磨製石剣?ー守山市服部遺跡出土の石器ー

写真1 服部遺跡の磨製石剣

 守山市服部(はっとり)遺跡は、昭和49年夏、野洲(やす)川の改修工事に際して発見された遺跡です。工事の最中に、弥生時代から鎌倉時代の遺物が大量に散布することが明らかになり、急遽発掘調査が実施されました。およそ12万㎡× […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №326《滋賀をてらした珠玉の逸品③》作りかけの磨製石剣?ー守山市服部遺跡出土の石器ー»

調査員のおすすめの逸品 №325《滋賀をてらした珠玉の逸品②》金属がない時代の道具「磨製石斧」ー米原市長沢遺跡出土ー

写真1 長沢遺跡出土太型蛤刃石斧(上段中、下段左) 

 私たちの現代社会の暮らしの中で、鉄や銅などの金属は、なくてはならないものになっています。鉄や銅は、鍛造(たんぞう※1)や鋳造(ちゅうぞう※2)の技術により様々な形に変えることができることから、一定の強度が必要な部分など […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №325《滋賀をてらした珠玉の逸品②》金属がない時代の道具「磨製石斧」ー米原市長沢遺跡出土ー»

調査員のおすすめの逸品 №324《滋賀をてらした珠玉の逸品①》湖畔に生きた縄文人ー滋賀里遺跡の人骨ー

写真1・163号土壙墓

 当協会は令和2年度に設立50周年を迎え各種記念事業を計画してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、それら記念事業を先送りしてきました。今年度、ようやくそれらを開催する運びとなり、この夏から秋にかけては […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №324《滋賀をてらした珠玉の逸品①》湖畔に生きた縄文人ー滋賀里遺跡の人骨ー»

調査員のおすすめの逸品 №323 手に入れた空からの視点―小型無人機(ドローン)―

画像4 習熟訓練中の飛行

 遺跡を空から撮影して調査することは、古くから行われていました。  日本では、1926年に千葉県姥山(うばやま)貝塚の発掘に際して、高度1000mから撮影された空中写真から遺跡の判読に使用されたのが最初と言われています【 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №323 手に入れた空からの視点―小型無人機(ドローン)―»

調査員のおすすめの逸品 №322 マグロ ―標本物語②―

写真4 マグロの標本

 年の瀬が迫る頃、ブーメラン状の黒い物体をリュックから覗かせたまま、帰路を急ぐ一人の男がいた(写真1)。  家族や親戚が集い、彩られたモミの木の下で催される宴の場で食されるべく、客寄せとして寿司屋の店頭に飾られたクロマグ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №322 マグロ ―標本物語②―»

調査員のおすすめの逸品 №321 安土町内に「幕府」があった!将軍足利義晴が描かせた華麗な絵巻―「桑実寺縁起絵巻」―

写真1 桑実寺縁起 下巻(近江八幡市桑實寺蔵)

 「安土に幕府があった!」と聞けば、歴史にちょっと詳しい人は、「信長は天下人だから、安土城の信長の政権を『安土幕府』と呼ぶ」説を思い浮かべるかも知れません。しかしここでお話ししたいのは、それよりさらに45年前の出来事です […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №321 安土町内に「幕府」があった!将軍足利義晴が描かせた華麗な絵巻―「桑実寺縁起絵巻」―»

調査員のおすすめの逸品 №320 裕福な暮らしのステータスシンボル―近江箪笥―

写真7 修理を終えた近江箪笥

 「近江箪笥・近江水屋箪笥」と呼ばれる独特なデザインの箪笥があります。江戸時代から昭和にかけて近江でさかんに作られました。  太いフレームで組まれているのが特徴で、金具での補強や装飾はありません。断面が長方形(9×3㎝程 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №320 裕福な暮らしのステータスシンボル―近江箪笥―»

調査員のおすすめの逸品 №319 テレビ番組がきっかけで作られた論文集―『織田政権と本能寺の変』

藤田達生編『織田政権と本能寺の変』

 2020年の元日、NHKで放映された討論番組「本能寺の変サミット2020」に出演する機会をいただきました。400年を経てもなお、動機や背景が謎に包まれている本能寺の変に関する諸説を、その時代の専門家7人(番組内では「本 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №319 テレビ番組がきっかけで作られた論文集―『織田政権と本能寺の変』»