『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 No.7 縄文人の工夫と祈り ―六反田遺跡の貯蔵穴と土偶―

 2008年6月、私は彦根市の鳥居本にある六反田(ろくたんだ)遺跡で、縄文時代後期末(約3000年前)の集落跡を調査していました。ここで私は、食料を貯蔵するための「貯蔵穴」と「土偶」を掘り出し、縄文人の工夫と祈りを目の当 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.7 縄文人の工夫と祈り ―六反田遺跡の貯蔵穴と土偶―»

調査員のおすすめの逸品 No.6 南滋賀町廃寺を飾る ―通称「サソリ文瓦」―

 667年中大兄皇子は藤原鎌足とともに、畿内から初めて外に設けられた都として大津宮へ遷都します。翌年に中大兄皇子は、天智天皇として即位します。仏教が百済から日本に伝わり約100年、依然として古墳が築造されている時代で、い […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.6 南滋賀町廃寺を飾る ―通称「サソリ文瓦」―»

調査員のおすすめの逸品 No.5 三角スケールの副尺

 発掘調査の現場や出てきた遺物の整理作業で使う道具・文房具類の中には、一般的にあまり知られていないものも結構あります。真弧(まーこ:土器などの表面の形状を写し取る道具)、キャリパー(土器などの厚さを測る道具)などは普通に […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.5 三角スケールの副尺»

調査員のおすすめの逸品 No.4 鉄製品の保存処理の道具 ~グラインダー・エアーブレイシブ装置・メス・筆~

 発掘調査では、昔の人々が使用した様々な道具(遺物)が見つかります。その中には、鉄製の武器や農具、銅製の鏡などの金属製品も多く含まれます。しかし、金属製品の多くは、土の中に埋まっている間に錆びてボロボロになっています。ま […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.4 鉄製品の保存処理の道具 ~グラインダー・エアーブレイシブ装置・メス・筆~»

調査員のおすすめの逸品 No.3 トラウマの無文銀銭

 1987年の夏、まだ若かった筆者(今でも気持ちだけは若い)は、瀬田唐橋の下流約80m付近の作業台船にいました。当時私は、琵琶湖総合開発に伴う埋蔵文化財発掘調査が本格化し始めた頃で、琵琶湖の中での工事に先立ち、遺跡の状況 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.3 トラウマの無文銀銭»

調査員のおすすめの逸品 No.2 発掘調査の便利グッズ ―「おたま」と「ワイパー」―

 私たちの仕事の中心は、発掘調査です。暑さや寒さに見舞われながら、限られた予算と時間の中で効率的に調査を進めるためには「弘法筆を選ばず」よりも「鬼に金棒」。適した道具や便利な道具があれば、積極的に活用します。  だから私 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.2 発掘調査の便利グッズ ―「おたま」と「ワイパー」―»

調査員のおすすめの逸品 No.1 大事なものはいつまでも ―多賀町木曽遺跡出土の懸垂鏡(けんすいきょう)―

 今回紹介する逸品は、多賀町木曽遺跡から出土した鏡です。普通の鏡といえば、古墳でみつかるものと思う方が多いのではないでしょうか。そして、最も有名な鏡といえば「卑弥呼の鏡」と呼ばれる三角縁神獣鏡でしょう。中国の魏から卑弥呼 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.1 大事なものはいつまでも ―多賀町木曽遺跡出土の懸垂鏡(けんすいきょう)―»

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