『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 №338《滋賀をてらした珠玉の逸品⑮》近江から東国へ…縦置型一本作りの瓦ー榿木原遺跡出土の複弁蓮華文軒丸瓦ー

写真1 瓦当面

  榿木原(はんのきはら)遺跡は大津市南志賀一丁目に所在する、飛鳥時代後期と奈良時代から平安時代にかけて操業していた瓦窯跡です。榿木原遺跡は昭和14年にはじめて調査され、瓦窯自体は発見できていないものの、南滋賀廃寺(みな […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №338《滋賀をてらした珠玉の逸品⑮》近江から東国へ…縦置型一本作りの瓦ー榿木原遺跡出土の複弁蓮華文軒丸瓦ー»

調査員のおすすめの逸品 №337《滋賀をてらした珠玉の逸品⑭》渡来銭とニセ金ー矢橋湖底遺跡・矢橋港跡の銭貨ー

写真1 出土した熈寧元寶

 矢橋湖底遺跡・矢橋港跡は、草津市の琵琶湖沿いに広がる遺跡です。矢橋湖底遺跡では、潜水調査や水中での試掘調査が行われ、おもに縄文土器が出土しました。矢橋港跡は、古代から近世の港跡とされ、発掘調査では近世以降に造られた突堤 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №337《滋賀をてらした珠玉の逸品⑭》渡来銭とニセ金ー矢橋湖底遺跡・矢橋港跡の銭貨ー»

調査員のおすすめの逸品 №336《滋賀をてらした珠玉の逸品⑬》ー大津市穴太廃寺遺跡の輻線文縁軒丸瓦ー

写真1 穴太廃寺の輻線文縁軒丸瓦

 平成30年の夏、私は栗東市の蜂屋(はちや)遺跡において思いがけず古代の寺院に関連する遺構や遺物を調査する機会に恵まれました。  発掘調査では、寺院の屋根に葺かれていた夥(おびただ)しい数の瓦が出土しました。このうち、建 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №336《滋賀をてらした珠玉の逸品⑬》ー大津市穴太廃寺遺跡の輻線文縁軒丸瓦ー»

調査員のおすすめの逸品 №335《滋賀をてらした珠玉の逸品⑫》何に使われた土器でしょう?ー守山市服部遺跡の手焙り(てあぶり)形土器ー

写真1 服部遺跡出土・手焙り形土器1

 服部(はっとり)遺跡は守山市服部町にある遺跡です。もとは南北に分かれて流れる野洲川の旧河道の間にある遺跡ですが、現在は遺跡の中心を新しい野洲川の河道が通っています。  服部遺跡の調査は、南北に分かれて流れる野洲川の氾濫 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №335《滋賀をてらした珠玉の逸品⑫》何に使われた土器でしょう?ー守山市服部遺跡の手焙り(てあぶり)形土器ー»

調査員のおすすめの逸品 №334《滋賀をてらした珠玉の逸品⑪》ひしめく村々の守り神ー木札から中世のムラを想像するー

写真2 巻数板 赤外線撮影

 それは、夏の暑い日のこと、わたしは彦根市に所在する賀田山(かだやま)遺跡で、鎌倉時代から室町時代の集落跡を発掘調査していました。そこでは掘立柱建物や、畑地の跡など、中世の小さなとあるムラのあり方を示すような遺構がたくさ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №334《滋賀をてらした珠玉の逸品⑪》ひしめく村々の守り神ー木札から中世のムラを想像するー»

調査員のおすすめの逸品 №333《滋賀をてらした珠玉の逸品⑩》中世の村のくらしがよみがえるー守山市横江遺跡の輸入磁器ー

写真2 青磁碗

 鎌倉時代から室町時代にかけて、中国産の輸入陶磁器が、日本国内に広く流通していました。今回は、横江遺跡から出土した、中国産の輸入磁器を紹介します。  守山市西南部に位置する横江(よこえ)遺跡(守山市横江)からは、北に境川 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №333《滋賀をてらした珠玉の逸品⑩》中世の村のくらしがよみがえるー守山市横江遺跡の輸入磁器ー»

調査員のおすすめの逸品 №332《滋賀をてらした珠玉の逸品⑨》琵琶湖の縄文人に安心を与えていた最新型の精霊像ー大津市粟津湖底遺跡第3貝塚の土偶ー

画像1 頭部1・第3貝塚巻頭図版6-1

 今回ご紹介するのは縄文時代の土偶です。土偶とは人の形を模して作った土製品です。今回は特に大津市粟津湖底(あわづこてい)遺跡の第3貝塚から出土した土偶を逸品としてご紹介します。  粟津湖底遺跡は、大津市の南部、琵琶湖と瀬 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №332《滋賀をてらした珠玉の逸品⑨》琵琶湖の縄文人に安心を与えていた最新型の精霊像ー大津市粟津湖底遺跡第3貝塚の土偶ー»

調査員のおすすめの逸品 №331《滋賀をてらした珠玉の逸品⑧》地震跡を切り取るー針江浜遺跡の地震跡剥ぎ取り断面ー

写真3 針江浜遺跡噴砂の断面

   入社して間もない頃、遺物収蔵庫の一画で、切り取られた“土の壁”に出逢いました。しばらくしてこの“土の壁”が、土壌に薬剤を塗布して土ごと薄く剥いだ、いわゆる“剥ぎ取り”と呼ばれるものであることがわかりました。遺跡の発 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №331《滋賀をてらした珠玉の逸品⑧》地震跡を切り取るー針江浜遺跡の地震跡剥ぎ取り断面ー»

調査員のおすすめの逸品 №330《滋賀をてらした珠玉の逸品⑦》祈りを込めるための小さな鏡ー東光寺遺跡出土の海獣葡萄鏡ー

写真1 東光寺海獣葡萄鏡の背

 「鏡」といえば何を思い浮かべるでしょうか?日頃使用している姿を映すための手鏡・姿見をはじめ、弥生時代から古墳時代に副葬された「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」などの銅鏡、三種の神器のひとつである「八咫鏡( […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №330《滋賀をてらした珠玉の逸品⑦》祈りを込めるための小さな鏡ー東光寺遺跡出土の海獣葡萄鏡ー»

調査員のおすすめの逸品 №329《滋賀をてらした珠玉の逸品⑥》古墳時代人の姿をうかがう人物埴輪ー供養塚古墳出土人物埴輪ー

写真1 供養塚古墳出土形象埴輪群

■滋賀県でも数少ない全形のわかる人物埴輪  「はにわ」と聞いて皆さんが頭に浮かべられるのは、人や動物をかたどった人物埴輪・動物埴輪ではないでしょうか。でも、姿全体がわかるような残りの良い人物埴輪・動物埴輪は、とくに滋賀県 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №329《滋賀をてらした珠玉の逸品⑥》古墳時代人の姿をうかがう人物埴輪ー供養塚古墳出土人物埴輪ー»