『調査員のおすすめの逸品』は、芸歴○○年を誇る調査員がこれをぜひ皆様に知ってもらいたいという豪華な一品?を取り上げ、それにまつわるエピソードをまじえながら紹介をしていきます。毎月2回、隔週の掲載を予定しています。

調査員のおすすめの逸品 No.102 黄色いタンク

軽トラの上の黄色いタンク

 わたしたちが担当する発掘調査のほとんどすべては、道路工事やほ場整備などといったさまざまな開発行為により、遺跡に支障がおよぶために遺跡の記録を詳細に取る事前調査です。ですので、調査する遺跡を選ぶことはできません。遺跡は滋 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.102 黄色いタンク»

調査員のおすすめの逸品 No.101 天下の「バッタモン」-北谷11号墳出土「鍬形石」-

北谷滑石

 「バッタモン」と言う言葉をご存じですか? 「超安売り品」「正規ルートでない品」などを意味する隠語です。大阪では「パッチモン」とも言います。ようするに、ちょっと買うのをためらうような胡散臭い商品です。今回は、古代の「バッ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.101 天下の「バッタモン」-北谷11号墳出土「鍬形石」-»

調査員のおすすめの逸品 No.100 祝100回!! -鴨稲荷山古墳出土 金銅製飾履レプリカ-

鴨稲荷山古墳出土 金銅製飾履レプリカ

 「炸裂!16文キック!」  偉大なる格闘家であらせられるジャイアント馬場さん、その必殺技にテレビ(もちろん白黒)の前の私は熱狂の時を過ごしました。そして、兵器とも言い得る16文(16×2.4=38.4㎝)の巨大な「おみ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.100 祝100回!! -鴨稲荷山古墳出土 金銅製飾履レプリカ-»

調査員のおすすめの逸品 No.99 火起こし道具(舞い錐・火きり臼)

火起こし器

 「火」は、明かりをともしたり、お湯を沸かしたり、あるいは料理をしたり、寒い季節に暖まったりするために、昔から利用されてきました。「火」を起こす方法には、大別すると、木と木をこすり合わせて火種を作る摩擦式発火法と、硬い石 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.99 火起こし道具(舞い錐・火きり臼)»

調査員のおすすめの逸品 No.98 びわ湖の底に貝塚発見!? -藤岡謙二郎採集資料-

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 今から数千年前の縄文時代の貝塚が、今も琵琶湖の底に眠っていることをご存じでしょうか? 現在「粟津湖底遺跡」、あるいは「粟津貝塚」の名前で、淡水産の貝塚としては世界でも有数の規模を誇る、世界的にも知られたこの貝塚、実は今 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.98 びわ湖の底に貝塚発見!? -藤岡謙二郎採集資料-»

調査員のおすすめの逸品 No.97 天下取りの駆け引きを臭わす秀吉の書状写 ―「羽柴秀吉書状写-天正10年10月18日付け- 滋賀県立安土城考古博物館蔵」―

秀吉書状写

 「怪文書」とは、他人を中傷し世間を騒がせる不穏な文書のことですが、その本来の意味は「出所不明」すなわち差出人や宛先が分からないところにあるようです。そういう文書は、内容に興味がそそられる一方、どこかうさん臭さが残ります […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.97 天下取りの駆け引きを臭わす秀吉の書状写 ―「羽柴秀吉書状写-天正10年10月18日付け- 滋賀県立安土城考古博物館蔵」―»

調査員のおすすめの逸品 No.96 渾身の1冊―『戦国三武将と近江の城 信長・秀吉・家康の琵琶湖戦略』

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 今回ご紹介するのは、豊富なグラビアが自慢の『シリーズ近江の文化財006 戦国三武将と近江の城』です。  わたしたちの仕事の目的の一つに、適正な調査成果を皆様に素早く還元することがあります。還元にあたって重要な役割を担っ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.96 渾身の1冊―『戦国三武将と近江の城 信長・秀吉・家康の琵琶湖戦略』»

調査員のおすすめの逸品 No.95 調査道具のリサイクル

手ガリの比較(左.新品の手ガリ 右.再生手ガリ)

 発掘調査では、直径が1mを超えるような大きな穴や直径が20cm以下で深さ50cm以上の深い穴など、いろいろな大きさや深さの遺構の掘削に直面します。こうした遺構の検出・掘削には、通常「手ガリ(両刃鎌)」や「手スコ(移植ご […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.95 調査道具のリサイクル»

調査員のおすすめの逸品 No.94 職人調査員こだわりの筆記具-高級鉛筆-

鉛筆

 私はアナログ調査員である。しかも職人である(あこがれているだけかも)。文化財調査の重要な技術に「実測」がある。これは、原則として原寸で対象となる文化財を図化する作業である(民具などの大きなものは縮小して描く)。図は適当 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.94 職人調査員こだわりの筆記具-高級鉛筆-»

調査員のおすすめの逸品 No.93 高さ7mの磨崖仏を実測せよ!? ―3次元写真計測システム―

崩落現場

 時代が進むとともに、測量機器も進化して賢くなり、便利になっていくのは良いのですが、頭と体がついていかなくなります。頭がついて行かないのは勉強すればなんとかなるのですが、体がついていかないのはどうしようもありません。体が […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 No.93 高さ7mの磨崖仏を実測せよ!? ―3次元写真計測システム―»