新近江名所圖会 第312回 繖山のパワースポット-近江八幡市 観音寺城・観音正寺

写真1:観音正寺境内

 観音寺城は近江守護佐々木六角氏が戦国時代に整備し、住まいとした城です。観音寺城跡は構造が独特で、評価のむずかしい城でした。山城なのに曲輪をひな壇のように整然と配列してそのあいだを登城道が直線に貫通しています。容易に山上 […]Continue reading «新近江名所圖会 第312回 繖山のパワースポット-近江八幡市 観音寺城・観音正寺»

新近江名所圖会 第311回 湖を見守る三つの古墳-大津市膳所茶臼山古墳

図3:現地では段築と造出部がしっかりと確認できる 赤線:造出部 緑線:段築部分

 滋賀県には、100mを超えるような前方後円墳が3基あります。北から順番に挙げますと、彦根市にある荒神山の山頂部付近にある荒神山古墳、近江八幡市にある安土瓢箪山古墳、そして今回名所として取り上げる、大津市にある膳所茶臼山 […]Continue reading «新近江名所圖会 第311回 湖を見守る三つの古墳-大津市膳所茶臼山古墳»

新近江名所圖会 第310回 蹴鞠の社ー大津市平野神社

写真1:平野神社本殿

・社の沿革  平野神社は大津市域を縦断する京阪電車石坂線石場駅から徒歩5分ほどのところにある神社です(写真1)。御由緒略記によれば、御祭神は平野大明神―第十六代仁徳天皇(大鷦鷯天皇:おほさざきのすめらみこと)と、精大明神 […]Continue reading «新近江名所圖会 第310回 蹴鞠の社ー大津市平野神社»

新近江名所圖会 第309回 悠久のときが描く、ミルクロード ー乳白色に輝く芹川の景観ー

白く輝く芹川2

 川の色といえば、「青」と連想する方がほとんどでしょう。 ここ滋賀県には、琵琶湖に注ぐ河川が数多くあります。その中に、美しい「乳白色」のせせらぎを楽しめる河川があるのをご存知でしょうか?それが、多賀町を横断するように琵琶 […]Continue reading «新近江名所圖会 第309回 悠久のときが描く、ミルクロード ー乳白色に輝く芹川の景観ー»

調査員のおすすめの逸品 №281 日本の中世史を知るためにぜひ読んでほしい一冊 永原慶二著『日本中世の社会と国家』

永原慶二著『日本中世の社会と国家』

 日本の歴史の中で平安時代の後半から戦国時代頃までは中世史に分類されます。この中世という時代は、権力が貴族から武士に移った時代とされます。ではその武士がなぜ権力をもてたのか。そこで今回はそれらの疑問に答えてくれる著書を紹 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №281 日本の中世史を知るためにぜひ読んでほしい一冊 永原慶二著『日本中世の社会と国家』»

調査員のおすすめの逸品 №280 滋賀県指定文化財「滋賀県行政文書」~近江の考古学黎明期を探る史料~

写真1 滋賀県行政文書
簿冊「明かす177」(滋賀県蔵)の表紙

 道路工事や宅地開発などに伴って、県や市の教育委員会などが事前に遺跡の発掘調査を行うことが日本でルール化されたのは、前回の東京オリンピックが開催された高度経済成長の頃です。それ以前は、大学教授が研究目的で発掘調査をするこ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №280 滋賀県指定文化財「滋賀県行政文書」~近江の考古学黎明期を探る史料~»

調査員のおすすめの逸品 №279-3 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (後編)

写真5: 『動物美術館』

 ◆秋季特別展にて公開  さて、滋賀県立安土城考古博物館では昨秋、令和元年度秋季特別展として「『動物美術館』開演!」を開催しました。そもそも本展は、滋賀県が狛犬の宝庫で、江戸期以前の木造狛犬の数では47都道府県中最多であ […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №279-3 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (後編)»

調査員のおすすめの逸品 №279-2 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (中編)

写真3: 小谷神社石造狛犬(阿形)

◆近江における笏谷石文化の流入と本像の位置づけ  ところで、笏谷石が多様な宗教文物に加工されるようになるのは、現存遺品から推して鎌倉時代後期頃からと見られます。重文に指定されている元享3年(1313)銘の福井・大谷寺九重 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №279-2 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (中編)»

調査員のおすすめの逸品 №279-1 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (前編)

写真2:小谷神社石造狛犬 一対

 ◆はじめに  近江が神仏習合美術の宝庫であることは、改めて言う迄もありません。神像彫刻の重文指定件数は、47都道府県中第一位であり、懸仏もまた、他府県を圧倒する厖大な遺品が伝存しています。そして、狛犬についても、江戸期 […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №279-1 浅井氏と朝倉氏との交流の証 長浜市 小谷神社石造狛犬 (前編)»

調査員のおすすめの逸品 №278 この点は何の点? ―観音寺駒と朝倉駒の比較―

図3:朝倉駒
と金(歩の裏)は点がある

 滋賀県の観音寺城下町遺跡出土の将棋駒(観音寺駒)と福井県の一乗谷朝倉氏遺跡出土の将棋駒(朝倉駒)。同じ時期に織田信長によって廃城に追い込まれた城跡から出土した将棋駒は、よく似た形態を持ちながら大きく異なる箇所も見られま […]Continue reading «調査員のおすすめの逸品 №278 この点は何の点? ―観音寺駒と朝倉駒の比較―»

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