今回の調査では、ふたつの調査区から縄文時代草創期(約 13,000 年前、紀元前 11,000 年頃)の竪穴建物跡を計 5 棟検出しました。そのうち、最高所で検出された竪穴建物 1 では、埋土中から国内最古級の土偶が完全な形で出土しています。
今回発見された縄文時代草創期の遺構・遺物にはふたつの意義があります。ひとつは国内最古級の土偶が発見されたことにより、出現期の土偶のあり方を考えるうえで貴重な資料となること、もうひとつは、草創期の建物跡がこれまでの想像をはるかに超える規模であった、ということです。
これまで近畿地方での検出事例がほとんどなかった時期のものであるうえに、その残存状況が極めて良好であったことから、今後の縄文時代研究を深めるうえで貴重な資料を提供したと評価することが出来ます。
検索
-
ダウンロード : 現説資料 :
- 【発掘速報】彦根市妙福寺遺跡の調査成果速報展の開催【~3/31】
- 妙福寺遺跡(彦根市)の地元説明会配布資料(2023.02.25)
- 大津市里西遺跡の現地説明会の配布資料(2023.01.29)
- 朽木陣屋跡(高島市)地元説明会配布資料(2022.11.23)
- 栗東市出庭遺跡の現地説明会の配布資料(2022.08.28)
- 彦根市佐和山城跡現地説明会の配布資料(2022.08.20)
- 佐和山城(彦根市)地元配布資料(2022.3.12)
- 出庭遺跡(栗東市)記者発表資料(2022.03.02)
- 高野遺跡(栗東市)地元説明会配布資料(2022.2.25)
- 福林寺古墳群(野洲市)地元説明会配布資料(2021.11.13)