新近江名所圖会 第204回 古代の暮らしを体験する―竪穴建物をみて・なかに入る

写真1 野洲市歴史民俗博物館の復元竪穴建物

写真1 野洲市歴史民俗博物館の復元竪穴建物


写真2 大中の湖南遺跡の復元竪穴建物

写真2 大中の湖南遺跡の復元竪穴建物


写真3 田園空間博物館の復元竪穴建物

写真3 田園空間博物館の復元竪穴建物


 自分が小学生だった頃、社会の授業で歴史を習ったときに「竪穴住居」という言葉が出てきたかどうか、まったく覚えていません。しかし少なくとも現在では、ごく普通に教科書で「竪穴住居」という言葉が紹介されており、写真も掲載されています。
 その一方、最近、研究者の間では「すべてが住居というわけではなく、工房なども含むから」などの理由で、「竪穴住居」ではなく「竪穴建物」と呼ぼう、という動きもあるようです。
 いずれにせよ、原始・古代の住居形態の一つである竪穴建物、その居住環境や構造はやはり気になるところです。ならば実物を見に行くのが手っ取り早い。ということで、今回は県内の復元竪穴建物をいくつかご紹介しましょう。

1.野洲市歴史民俗博物館(野洲市辻町57番地1/電話 077-587-4410)
◆おすすめPOINT
「銅鐸博物館」として有名ですが、敷地内の「弥生の森歴史公園」には竪穴建物4棟、高床倉庫1棟が復元されていて、入ることができます(写真1)。いつもキレイに手入れされていて、かなり快適!建物自体やその周辺の構造もわかりやすいです。
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで、体験学習受付は15:00まで)
休 館 日 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜日・日曜日、祝日は開館)、年末年始 12月28日~1月4日
◆おすすめ情報
 竪穴建物だけでなく、高床倉庫も必見。また、竪穴建物のすぐ横には体験学習棟があり、いろんな体験ができますよ。詳しくは野洲市歴史民俗博物館にお問い合わせください。
◆アクセス
*JR琵琶湖線「野洲駅」下車、野洲駅南口から近江鉄道バス
「希望が丘西ゲート」経由(「花緑公園」行き、「村田製作所」行き)⇒「銅鐸博物館前」下車すぐ。
「三井アウトレットパーク」行き、「村田製作所」行き⇒「辻町」下車、徒歩約5分。
*JR野洲駅南口から、タクシーで約10分
*JR野洲駅南口から、徒歩約30分

2.大中の湖南遺跡(近江八幡市安土町大中)
◆おすすめPOINT
弥生時代中ごろの農耕集落遺跡で、もともと内湖だった土地を干拓して陸化したところ、集落跡や水田跡が多数の遺物とともに発見されました。昭和48年には国の史跡に指定されていて、竪穴建物が一棟、復元されています(写真2)。夏場は周りに草が生い茂りやすいため、秋~冬がおススメ。入場フリーですが、足元と頭上には気を付けて!
◆おすすめ情報
 大中の湖南遺跡の出土遺物は、すぐ近くの滋賀県立安土城考古博物館で展示されています。学校や子供会などの団体で申し込めば、こちらでもいろんな体験学習ができます。詳しくは安土城考古博物館(電話 0748-46-2424)にお問い合わせください。
◆アクセス
*JR琵琶湖線「安土駅」より徒歩30分。レンタサイクル15分。
*名神高速道路竜王I.Cより車で約30分。

3.田園空間博物館(蒲生郡竜王町駕興丁)
◆おすすめPOINT
竜王町綾戸北交差点から見える竪穴建物(写真3)。この文章を書くために現地を訪れるまで、「田園空間博物館」という名称だとは知りませんでした(汗)。横にある説明看板によると「田園空間整備事業によって、伝統的農業用施設として復元されたもの」だそうです。
◆おすすめ情報
 こちらは残念ながら中には入れません。かわりに、内部には人形で弥生時代の生活の様子が復元されています。知らずに覗き込むと、「誰かいる!」と、かなりびっくりします。
◆アクセス
*名神高速道路竜王I.Cより車で約10分。

(阿刀弘史)

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