大津市逢坂

旧逢坂山隧道東口
おすすめPoint
その後、大正10年に東海道本線は現在の路線に変更され、逢坂山には新しく隧道が掘削されました。役割を終えた旧逢坂山隧道は、太平洋戦争中に軍需工場の疎開先として利用されたりしました。戦後になると、名神高速道路の建設によって西口が失われましたが、残る東口が昭和35年に、旧国鉄によって鉄道記念物に指定され、現在もJR西日本によって保存されています。現在は、トンネルの入口付近の一部を見学することができます。トンネル上部に貼られた「樂成頼功」の篇額は当時の太政大臣三条実美の手になるものです。本来「落成」と書くべきところですが、「落」の字が「落盤」に通じて縁起が悪いということで、あえて「樂成」の字をあてています。
周辺のおすすめ情報

旧東海道本線の橋脚
また、JR膳所駅構内には、国鉄浜大津(旧大津)駅(現在の京阪浜大津駅付近)と膳所(旧馬場)駅とを接続する線路(現在の京阪石坂線と重複していた)との路線敷が空き地としてわずかに残っています。
アクセス
【公共交通機関】JR大津駅から徒歩約20分、京阪京津線上栄町駅から徒歩約10分 夏期には蚊が多いのでご注意を。
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(辻川 哲朗)