平成18年度の発掘調査では平安時代後期から中世にかけての宗教施設と考えられる建物跡や多量の土師器や硯などが検出されたことから、12月に記者発表と現地説明会を開催したところです。
今年度(平成19年度)の調査は、建物群(社殿中心域)の性格とその下層遺構の確認、および琵琶湖方向の建物南側で行っています。その結果、建物跡の南側約35mの地点で東西方向に延びる堀が検出されました。堀の埋土には多くの遺物が含まれており、土器や木器とともに大型の木簡(「起請札木簡」)が多数出土しました。木簡はこれまでに55本出土しており、中には2mを超える大型木簡があり、国内でも最大級の大きさになります。また、記載されている内容は「起請文」で、保延三年(1137)などの年紀を読み取ることができます。起請文を記した木簡はこれまで確認されていません。このことから「塩津起請札木簡」と呼称することにしました。
また、石組遺構を中心とする建物群は木簡等の出土から、社殿とこれに付属する建物である可能性が強くなりました。
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